日本のメーカーはハード面での競争に終始しているけれど、今後の競争は間違いなくソフト面に移行する。自動運転の車がやってきつつある自動車産業を見ても感じるけれど、ハードに頼り切りの日本のメーカー単独では、勝機はない気がする。
WIREDの記事で見たこの全天球カメラは、ソフトがすべての根幹にある。インスタグラムの元従業員が開発しているのだから、そうなるのは当たり前か。
どんなに振り回しても、どこを向いても、安定した動画が取り続けられる仕組みは、もう、ハード面での制御ではどうにもならない。
そしてこの全天球カメラの面白いところは、撮った後にiPhoneにつなげば、そこから様々な全天球ではない「普通の」動画編集が瞬時にできてしまうところだ。
全天球で撮った絵から切り出したある一方向から別の方角にパンしたり、ズームして寄ってみたり。編集する人が変われば、同じ動画から何百、何千ものバージョンが制作できる。それもiPhoneで瞬間に。
そして撮った絵はすぐにSNSでシェア。
こんな今の世の中にピッタリの仕組みは、日本のメーカーには作れない。かといって、そんなものを開発できる能力のあるエンジニアを引っこ抜く財力もない気がする。
「WIRED」の記事
https://www.wired.com/story/rylo-video-camera/
「Rylo」のウェブサイト
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